清正が、話題を変える。
「分かり申した。それでは、そこにおられる前田家が謀反を起したという噂があったが」
家康が応える。
「それは、噂であるから真意は何とも言えんが」
「家康殿が、自ら噂を撒いたと聞いたが、如何に?」
「何でこのわしが、そのような噂を撒く必要があるのじゃ。無礼にも程があるわい」
清正が、しつこく食い下がる。
あまりのしつこさに、流石に家康が怒った。
「そのような噂を信じる方が、おかしいとは思わぬか?」
「もしそれが真実ならば、証拠があるのか?ないであろう!」
政宗が、慌てた表情で清正に言う。
「加藤殿、そこまで言う事はなかろう!」
清正が謝罪する。
「徳川殿、それがしが言い過ぎました。お許し下され」
家康は、秀頼に対して更に言う。
「当たり前じゃ。もしそれが真実ならば、秀頼様。この家康は罰を受けるつもりであります」
評定の場は、終始家康ペースと思われた。
しかし、状況は一転する。
政宗が細く笑む。
それに続き他の諸将もにやけ出す。

 


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