①『島津義弘』と「天下三分の計」

天下人「豊臣秀吉」が最後に残した言葉。
「秀頼を頼む」
天下は当然、嫡男秀頼の手に引き継がれるものと思われた。
しかし、中にはそれを許す事が出来ない者達がいた。
徳川家康(とくがわいえやす)がその筆頭であり、伊達政宗(だてまさむね)がその動乱に紛れて虎視眈々と天下を狙う。
その中、前者と異なる思想を掲げた家が、九州にあった。
九州の雄、島津義弘(しまづよしひろ)を当主とする薩摩島津家である。

②島津義弘は、「日本三分の計」構想のパートナーに『伊達政宗』を選ぶ

このまま行けば、必ず家康が天下を取り、他の大名は滅ぼされ、徳川の独裁政権となるは必定。
伊達、島津などの国力では、単独では徳川二百五十五万石には到底叶わない。
そこで、島津家当主「島津義弘」がこれからの国際社会を考慮した日本の設立を考えた。
三者の均衡を保ち、互いに牽制し合い独裁を防ぐ。
それが天下三分の計こと、日本三分の計である。
そのパートナーとして、義弘は、奥州の独眼龍「伊達政宗」を選んだ。

(2011年11月出版)

島津義弘が主人公の戦国時代小説『薩摩の風に送られて』をお楽しみください。

早速、第一話から読む

小説を読む → 第一章・九州の覇者
島津義弘の戦略「天下三分の計」が風と共に奔り出す。

小説を読む → 第二章・奥州の独眼龍
狂喜する伊達政宗、再び天下取りへ蠢動

小説を読む → 第三章・東西決戦
大本命、徳川家康の謀略が豊臣勢力に襲い掛かる

小説を読む → 第四章・九州制覇
関ヶ原に陣取る島津義弘、そして島津忠恒が北上

小説を読む → 第五章・奥州独立連合
伊達政宗遂に奥州を統一、関東を目指すか

小説を読む → 第六章・中原支配
関ヶ原敵中突破をする島津義弘、家康は中原支配を急ぐ

小説を読む → 第七章・南部戦線
島津忠恒率いる九州連合が中国・四国に侵攻

小説を読む → 第八章・関東争奪戦
独眼竜「伊達政宗」、遂に夢であった関東進出へ

小説を読む → 第9章・最終戦争 
決着の時、島津・伊達連合と徳川家康率いる徳川一族

小説を読む → 第10章・天下三分の計

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プロローグを読む → 日の本動乱

小説の主人公、島津義弘(しまづよしひろ)とは?

島津義弘は、戦国最強の一人として知られる、島津四兄弟の次男。
島津家第十七代守護として、
”三州統一戦”、”九州制覇戦”、”朝鮮の役”
など最強島津軍を率いて、各地を転戦する。
朝鮮における泗川の戦いでは、島津軍単独四千人で、
明軍二十万を撃破したことから、
中国では”鬼石曼子(グイシーマンズ)”と恐れられた。
極めつけは、関ヶ原の戦いでの前代未聞の退却劇。
徳川家康率いる東軍八万の真っ只中を突っ切り薩摩へ帰るという
敵中突破(敵陣中央突破)をやってのけた。
後に、島津の退き口として語り継がれ、妙円寺詣りには、
西郷隆盛(さいごうたかもり)、大久保 利通(おおくぼとしみち)
などの幕末の志士達も参加したと伝えられる。

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