騎砲隊を乗せた伊達、南部水軍は静かに利根川を西に上っていった。

もと地元であった佐竹の兵、特に利根川に詳しい者を抜粋し同行させた。

佐竹兵が話す。

「ここで降りるのがよいと思われまする」

そこは、小見川と呼ばれた所であった。

「これより先は、小舟でなくては少々辛うござりまする」

「あと、ここを陸路に西三十町真っ直ぐ進めば徳川本陣に出る筈でござりまする」

成実が礼を述べた。

「ご苦労であった。助かったぞ」

成実率いる騎砲隊は、早速移動を開始する。

もたもたしておれば、敵の物見に見つかる可能性があるからだ。

直ぐに移動すれば、発見されたとしても敵の迎撃体制が遅れる。

「もうここまで来れば、隠密行動をとる必要はない」

「伊達の至宝、騎砲隊の底力を見せてやれ」

成実率いる、騎砲隊は西に走った。


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