ここ金沢港にも、島津義弘率いる九州連合が到着した。
義弘自身、北陸は始めてである。
海の色からして南国薩摩と違う。
ここの海は鉛色をしている。
義弘は、加賀へ来る途中、能登寄りに迂回してここへ入っている。
能登沿いには、多くの磯が存在し絶景地が多い。
現在でも、巌門や関の鼻等があり、全国よりたくさんの観光客が訪れている。
義弘たち九州連合は、この絶景地の夕日を眺めながら、金沢港へ入った。
義弘は、気を引き締め話す。
「いよいよ大詰めじゃな」
豊久が頷く。
「はあ、後一息でござりまする」
壮大な策を胸に秘め、金沢へ足を踏み入れた。
第十章・天下三分の計 | 島津義弘と伊達政宗の戦いが遂に決着
第10章・⑭我が人生に悔いは無し | 小説「薩摩の風に送られて」最終話
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