①独眼竜、伊達政宗の決意。
独連の軍議が行われた。
これまでとは違い、家康が来ることで、やや場は緊迫した状態である。
政宗が諸将を引き締める。
「これよりの戦は、今まで以上に厳しい戦となろう。みな知っての通り家康が来る」
「家康の力は、間違いなく日の本随一であろう。わしも正直怖い」
諸将が真剣に聞き入っている。
「しかし、自信もある」
「なぜならば、ここにはよき若き諸将が揃っておるからだ」
「中原中心の時代は終わった。これからは奥州が日の目を浴びる時代である」
「そのためにも、何としても独裁者家康に勝ち、奥州又は日の本を替えるのじゃ」
②政宗の決意に感銘する「南部利直」と若き将達。
奥州大名、それぞれの世代
伊達輝宗 → 伊達政宗
南部信直 → 南部利直
相馬義胤 → 相馬利胤
佐竹義重 → 佐竹義宣
南部利直が涙ながらに言う。
「わしは、今まで伊達殿と共に戦い、よかったと心底おもっておりまする」
「その思い、これからも変わりませぬ」
「独連のため、そして奥州のため、この命を投げ出す覚悟ゆえ何なりと指示して下され」
それを聞いた他の諸将たちは感激した。
③真の運命共同体「奥州独立連合」。
そして、次々と命を投げ出す覚悟のほどを述べたのであった。
独連には若い諸将が多い。
南部利直、相馬利胤、佐竹義宣など皆、昔は政宗と争った時代の次世代たちである。
若いゆえ勢いがあった。
その若き将達が、政宗に対し熱き眼差しを向けた時。
独連こと奥州独立連合が真の一枚岩となるのであった。
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