①家康との勝負は小細工なし。

家康との決戦における基本戦略が決定された。
利根川を境に第一線とし、もし敗れたら霞ヶ浦まで兵を引きそこを第二線とする。
家康に小細工は通用しない。
策略は考えず、真正面より戦いを挑む。
政宗の策略は天下一品である。
しかし、策略面では老獪な家康の方が政宗より一枚上である。
独連は、利根川沿いに馬防柵など防御を固める。
兵糧、武器の類にも余念がない。
あとは家康の到来を待つのみである。

②秋田水軍を待つ独連軍。

しかし一つだけ懸念があった。
秋田水軍が、間に合うかどうか分からない。
伊達を含む独連も一応水軍を持ってはいるが、今は徳川従う九鬼水軍には到底及ばない。
その九鬼水軍は、既に銚子港に入ったという。
水軍があれば兵、武器、兵糧の輸送が楽になり俄然有利になる。
しかし、無いものを話しても始まらない。
今やれる準備を全て整え、政宗は家康を待った。


続きを読む
第8章・関東争奪戦 目次へ


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です