①伊達成実の騎馬鉄砲隊、南部利直の軍が結城秀康へ突っ掛ける。

翌朝、白河東方の南部利直率いる独連が行動を開始した。

事前に常陸方面へ侵攻するという流言を流してある。
対する秀康の陣では、秀康配下の将達が追撃を進言したが、秀康は、伊達本隊に狙いを絞りそれを却下した。
あくまでも、狙いを政宗の首一に絞っているのだ。
<政宗をやれば、独連など自然崩壊する>
利直率いる白河東方部隊が動き始めた後、成実が騎砲隊を率いて結城軍に攻撃を開始した。
成実軍は、結城軍が本隊に目を向けないように少々大げさに走り回る。
そのどさくさに紛れて、政宗が本隊の歩兵を率いて白河川方面に引いた。
<そろそろかな>
成実が馬上より下知を飛ばす。
「ひけっ!!」
成実率いる伊達勢及び、独連全軍が要領よく白河川に引き始めた。

②天地風雲、片倉影綱の策「水攻め」功を成すか?

結城秀康が叫ぶ
「今じゃ!一気に押し出せ」
独連軍は川を渡り始める。
「急いで渡れい」
結城軍が追いついてくる。
その間数百メートル。
何とか独連軍は川を渡り終えた。
その後、結城軍が川を渡り始めたが秀康は違和感を感じた。
<やけに、水が少ないの>
秀康に戦慄が走った。
「いかん。引け!!」
秀康が叫んだその瞬間、鉄砲水が勢いよく結城軍を襲った。
結城軍は見る見るうちに水に飲み込まれていく。
そこに伊達の鉄砲が一斉に火を噴いた。
一斉射撃にたまらず危機一髪、難を逃れた結城軍が南へ敗走する。
しかし、利直率いる独連東方部隊が戻っていた。
秀康は、利直隊が引いた後も一応警戒していたため、抑えの兵を置いていたが、
本隊が大混乱に陥っているため、もはやどうする事も出来なかった。
「影頼、結城軍を追え」
影頼はこういう追撃戦は得意であり、政宗が指示を出さずとも殺戮を行う。
敵将、結城秀康の首を取るまでには至らなかったが、白河の戦いは政宗率いる独連の圧勝で終わった。


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