①「伊達政宗」率いる独連軍に立ち塞がるは、徳川家康の二男「結城秀康」。
独連軍が北より白河を目指す。
白河に着いた時は、既に結城勢によって占拠された後であった。
白河の上杉軍は、白河よりわずか西の折口原まで兵を引いている。
白河東からは、南部利直が新たに独連入りした佐竹軍を率いて侵攻した。
独連方の軍容は、以下の通り。
白河北方 伊達政宗 二万八千
白河東方 南部利直、相馬利胤、佐竹義宣 一万七千
白河西方 上杉軍白河常駐部隊 四千
対する結城軍は、約六万。
多少、数の上では結城軍が有利であるが、三方面より囲まれた形となるため迂闊に動けない。
政宗も雨が降っているせいで、自慢の騎砲隊は使えないでいる。
②伊達の名軍師「片倉影綱」の戦術。
成実が政宗に話し掛ける。
「しかし、よく降りますな!」
政宗も困り果てていた。
「もう何日続いたことか・・」
そこで片倉影綱が、何かに気付き声を上げる。
<そうか>
「殿、このままだと埒があきませぬ。一層この雨を利用してみては」
それから、影綱率いる一隊が嵐に紛れて姿を消した。
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