①落胆の南部信直

苛立つ信直のもとに、利直が現れた。
「父上、御無事であられましたか?」
利直は安堵の表情を浮かべる。
「くそ、なんじゃあの騎馬隊は?」
信直は騎砲隊の姿を始めてこの目で見たのであった。
「計算外じゃったわい」
南部勢としては、伊達勢全体というより騎砲隊のみにやられたといっても過言ではなかった。
実質、序盤の騎砲隊の攻撃で殆どの南部勢は取り乱していた。
それほど騎砲隊の破壊力及び、統率力が高かったのであろう。
信直の怒りが収まらない。
「城には、どの位兵が入った」
「八百程度かと!」
信直が落胆する。
「たったか?」
「如何致しまする。城には兵糧もあまりござらぬぞ」
あれこれ話している間に、城は既に伊達軍に包囲されていた。


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第2章・奥州の独眼龍 目次へ


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