①島津忠恒、薩摩へ帰国する。

薩摩の内城にて義弘が血相を変えて飛び込んで来た。
急ぎ大坂より戻って来たのである。
「忠恒! 何という事を・・」
「忠棟を討った事はさておき、おまんが強行突破したおかげで三成殿のところの舞兵庫が死んだそうではないか」
忠恒も引かない。
「お言葉を返すようでござるが、父上はそれがしに囚われの身になれとでも」
「だれも、そのようには言っておらぬ。じゃが他に手立てはなかったのか?」
<・・・・・>

「まあよい、やってしまった事だからの」
過ぎてしまった事にとらわれず、これからどうするかが大事だと切り替えるところが、さすが義弘である。

②世界規模で考える島津義弘と、天下取りを願う忠恒、それぞれの思惑。

「明日は軍議を行う。島津の存亡がかかった軍議となるであろう。遅れるではないぞ」
「分かってござる」
忠恒が薄ら笑いを浮かべる。
<いよいよ面白くなってきたわ>


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