「時間がない」焦る徳川家康。
東軍総大将の家康陣内にて、意見が割れた。
今暫く様子を見るか、それとも動くかである。
家康が爪を噛み、考え込む。
<時間がない!!!>
家康は、井伊の赤備えこと「井伊直政」に島津攻撃命令を下す。
「直政! 諸将を引き連れ島津を攻撃しろ」
とうとう家康の方がしびれを切らした。
<政宗が独立行動に出た。こうしてはおれん>
北では伊達、南は島津が動き出した以上、家康はこれ以上西軍と対峙している余裕がなかった。
「島津もろとも、西軍に攻撃を開始する」
家康が使い番を呼ぶ。
「福島正則に、直政が島津に攻め掛かると同時に、西軍に攻撃を開始しろと伝えよ」
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