小早川秀秋、ここにきて、ようやく結論を出す。
松尾山が慌しくなった。
ここにきて、ようやく秀秋が結論を出したのである。
「これより東軍に付く。全軍西軍の横っ腹を突け」
遂に小早川秀秋が裏切った。
一万五千の大軍団が西軍の伸びきった側面を突く。
家康が喜ぶ。
「こわっぱめ。やっと動き出したか!」
これで情勢が一気に変わった。
これに習い、松尾山麓に陣取る西軍部隊も寝返った。
西軍の大谷吉継は最初から小早川は裏切ると読んでいたが、松尾山麓の部隊も裏切った事は想定外であった。
支えきれなくなった吉継は覚悟した。
もともと、三成方の西軍が勝つとは思ってない。
しかし、三成との義理のため、やむをえず加担した。
吉継は後悔していない。
義の男、大谷吉継はこの後腹を切った。
これで西軍が一気に敗走に入り、関ヶ原での戦いは東軍勝利で終決する。
0件のコメント