その夜、騎砲隊が夜陰に紛れて移動を開始した。
なるべく迂回し、朝が来るまでに港へ出る。
そこには、伊達、南部の水軍が待機している段取りとなっている。
船に乗り込む際、誰かに見られてはならないため、黒脛巾が目を光らせる。
見た者は、だれであろうと容赦なく斬り捨てる。
朝となり無事、騎砲隊が全て船に乗り込んだ。
騎砲隊と一緒に、成実と路案内のため佐竹の兵も少々乗り込んでいた。
南部水軍は、いささか元気がない。
当主、利直の安否が分からない。
<わしが行っておれば>
成実の後悔は変わらない。
第九章・最終戦争 | 毛利輝元、吉川広家を追い詰める九州連合
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第9章・⑤秋田水軍を待つ | 秋田季実率いる「秋田水軍」の到着と乾坤一擲の賭けに出る政宗 · 2022年2月20日 9:22 PM
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