加藤清正と福島正則、そして島津義弘と戦国大名の象徴が揃い踏み。

福島勢の陣中に、苛立ちまくる福島正則がいる。

そこに清正と義弘が来た。

「加藤清正じゃ!正則に清正が来たと伝えい」

清正と義弘はそのまま、奥へ案内された。

先刻、清正に忠恒が驚いたが、今度は義弘に正則が驚く。

「なっ!」

それを見て清正が説明する。

「なにを、驚いておる。島津殿じゃ」

そして清正が正則に、家康の天下への野望を含めた事の経緯を話した。

正則が激怒する。

「すると、今回のわしの移封は、家康殿の罠だと言う事か?」

家康は、ある程度のところで豊臣子飼いの武将を切り捨てるつもりでいた。

要するに、使い捨てである。

正則は単純である。

怒りの矛先が既に、家康に向いていた。

豊臣時代の終焉をようやく悟った、清正と正則は、義弘の支援を得て大阪行を決断。

「家康め。許さんぞ!!!」

周防は一時的に島津が預かるということで、清正、正則は岡山に急行した。

途中、毛利領を通過するため、義弘は兵五千を岡山までの援兵として出す事にした。

「お二方とも、くれぐれも気をつけられよ」

清正、正則は笑顔で応える

「島津殿、かたじけない。豊臣の天下は終わったが、日の本は、義弘殿がおる限り安心でござる」

「家康の暴挙を止め、日の本をお願い申す」

二人は別れを告げ岡山へ向って行った。


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