「上杉景勝」「直江兼続」肩透かしに茫然。

早速、家康率いる会津征伐軍は、三成を討つために西へ反転した。

それを見た上杉景勝が叫ぶ。

「なに!引き返しただと」

「追撃じゃ!!」

兼続が諌める。

「それはなりませぬ。背後より伊達が会津へ乱入して来ますぞ。それにおそらく結城秀康が我らの行く先に立ちはだかると思われまする」

上杉軍は家康が攻め込んでくることを前提とした基本戦略を練っていた。

白河、革籠原には防塁を築き、常陸の佐竹家とも密かに示し合わせていたのである。

武田信玄とも互角に戦った上杉騎馬軍団は強い。

革籠原に誘い込むことさえ出来れば、如何に兵力差があっても十分に戦える。

<申し訳ない、三成殿>

攻め込んでこない以上、上杉軍は家康の撤退を何も出来ずに見送るしかなかった。


1件のコメント

その時歴史が動いた、福島正則の叫び | 第三章・3・小山評定 · 2022年2月21日 4:41 PM

[…] 福島正則の一言で徳川家康率いる東軍が西へ反転する、次回は、「第三章・4・西上」を掲載します。 […]

その時歴史が動いた、福島正則の叫び | 第三章・3・小山評定 へ返信する コメントをキャンセル

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